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Wednesday, October 10, 2012

科学・医学教育の意味

現行のカイロプラクティック教育には解剖学、生理学、生化学、微生物学、組織学、病理学、診断学、画像診断学、薬理学…その他諸々と、まるで医師のような勉強をしなければならない。自分もそんな学校を出た。しかしながら、現行のカイロプラクティック教育を受けている学生の中には、この教育を受ければカイロプラクターになれると思って一生懸命メカニズムを理解、または暗記しているのがほとんどだろう。残念ながら、それらをただ勉強してもカイロプラクターにはなれない。病気や症状の診断、治療、予防をするのはお医者さんの仕事で、わざわざカイロプラクターが同じ事をする必要は無い。というかカイロプラクティックは元々独自性のある職業で、医学教育を受ける意味は違うところにあることに気付かなければならない。

では何故カイロプラクティックの学校なのに、科学や医学等を学ばなければいけないのか。医師と同等の地位を得るため?病気や症状を診断、治療、予防するため?CCEがそう決めたから?ナショナルボード(米国国家試験)のため?


その意味は2つある。

1. 科学の背景にあるものを理解するため
2. 医学の限界を知るため

以上の2つだ。

まず科学を勉強する意味は、科学の“その奥”にあるものを理解するためだ。そもそも科学というのは、気付いた時には既にあった自然現象を分析することから始まった。多分。(現在のヒトが生まれる前から自然現象はあったはずだ。もっと言えば“猿”だった時から、もっと言えば恐竜達が今のスクランブル交差点を歩いていた時から、もっともっと言えば宇宙が誕生した時から、もしかしたら宇宙が誕生する前から?自然現象があったことは否定出来ないだろう。)昔のヒト達にとって自然は恐怖の対象で、昔から残っている儀式や宗教の類いは現行科学の前身と言っても過言ではない。なぜ自然が恐怖なのか。それはよくわからない“何か”がヒト達の環境を大きく変え、時には自身の命をも脅かすからだ。その得体の知れない“何か”が怖くて仕様がないのだ。そんなある時、大脳が発達したヒトが自然現象を分析し始めて今の科学がある訳だ。今の科学の背景には“自然現象”がある事を忘れてはならない。さらに忘れてはならないのが、自然現象を分析するための科学はまだ完全ではないという事だ。科学は自然を説明するための一部でしかなく、全部ではない。未だにわからない“何か”が有るから科学的研究は続けられている訳だ。

つまり、科学を勉強するのはその背景にある“自然”を理解するためで、全てではない。


次に、医学を勉強する意味だ。マードック大学の3年まではカイロプラクティックは医療で、病気や症状の診断、治療、予防をする職業なんだと思っていた自分にとっては実用的な科目だった。だが残念ながら、カイロプラクティックは医療ではない。なぜカイロプラクティック教育に医学教育があるかというと、医学、医療の限界を知るためだ。現行医療では「治療法なし」や、「病の原因は遺伝子である」というのが最先端の結論(限界)とされている。しかし、その遺伝子はなぜ人によって違うのか、なぜ遺伝子的に同じ生き物でも方や病気で、方や健康なのか。生活習慣、環境要因もあるが、そもそも遺伝子を操っているのは誰なのか?何なのか?それが分からない限り現行医療の求める健康は達成出来ないだろう。
それでは遺伝子を操っているのは一体何なのか?それは科学の上に成り立つ医学では見ることができない。科学は自然の一部でしか無く、さらにその一部を成すのが医学だ。

つまり医学<科学<自然ということだ。
事実、小さいものは観察出来る。分子、原子、陽子、中性子、電子、ニュートリノ…。しかし、エベレストに登っても地球全体は見えない。ロケットに乗って何年、何十年乗っていても宇宙全体は見えない。それだけ自然は偉大であることに気付かなければいけないのだ。



現行のカイロプラクティック教育の意味に気付けなければ、真のカイロプラクターにはなれない。


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