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Sunday, May 5, 2013

全人間的に生きる 2

岡本太郎が美しいと言ったのは、内なる生命を素直に表現することであり、その反対に表面上の馴れ合いや、金や地位や名声のために自分の生命に逆らいその場をとりあえずやり過ごそうといういわゆる“大人”な振る舞いに関して異を唱えた。

顔はニコニコしながら、思ってもいない事をツラツラと言い合う関係。真正面から意見をぶつけ合わずにどちらも傷つかないようにその場をしのぐ。俗にいう「空気を読む」っていうことも同じだろう。




岡本太郎は、分業制を嫌っていた。
一見、分業制は戦略的に効率を上げる画期的な制度だが、その反面大事なモノを覆い隠してしまう悪の存在となってしまう一面もある。その産物として「事なかれ主義」ができ、出来るだけ目立たず、周りと同化して生きていれば幸せだという錯覚に襲われているのが“大人達”だと岡本太郎は主張した。

人が良いと言うものを良く思い、周りの人たちがやってることが正しいと思い込んで、自分の奥深いところへの注意はおざなりになってしまっている。自分がどう感じるかではなく、周りの眼を気にして行動することほど、生命にとっての侮辱はない。




そういう経緯があり、岡本太郎は「人類の進歩と調和」という表面的な“大人な付き合い”を一蹴したのだ。




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