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Wednesday, May 8, 2013

全人間的に生きる 4 

全人間的に生きるには、「肩書き」は必要ない。
むしろ肩書きがあるほうが、自分が制限され、素直にその人自身が表現出来なくなってしまう。


この世の中は肩書きだらけだ。
肩書きはある意味、ごった返した混沌の世の中をわかりやすく合理的に過ごしやすくするための分類だ。これは一部の人間が、従属関係、階層制、分業制という後天的な叡智によって造り出したシステムで、その一部の人間だけが得をするようにできている。




岡本太郎の肩書きは、一般的には「芸術家」だろう。
しかし彼は、肩書きを「人間」と言っていた。そして本業を「生きること」と。
彼は絵を描くことにこだわっていたわけでもなく、彫刻にこだわったわけでもない。多くの著書を残し、講演会もやり、テレビにも出演したが、芸能人になろうとしたわけでもない。
つまり彼は、絵描きでもなく、彫刻家でもなく、芸能人でもなく、彼はいち生命体として、いち人間として、内から溢れる衝動、膨らみ、広がりを表現することにこだわってきただけだ。その結果として、絵や彫刻、マスメディアを使っただけで、それらはただの方法論であったことに気付く。





その人の生まれ持った全てを爆発させる。それが全人間的な生き方であり、本当の自由だ。そこに「決めつけ」はない。


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